ある段階から、MyDeskViewerは開発時に使っていた限られた端末だけでテストするアプリではなくなりました。これは大きな転換点でした。ハードウェアやOSの構成が変わるだけで、開発環境では正しいと思っていた前提が簡単に崩れるからです。

あるスマートフォンではバックグラウンドから戻ると期待した画面がそのまま表示されます。別の端末では、OSがバックグラウンド動作をより厳しく制限します。Androidのバージョンによって権限画面の見た目や手順が変わることもあります。通知にも独立した許可が必要で、ユーザーは拒否したり、後から設定を変更したりできます。

PC側でも同じです。ネットワーク設定、OSアップデート、スリープ、ネットワークインターフェースの切り替え、一時的な通信断など、1つのテスト環境では再現しにくい状況が多数あります。

そのため後半のリリースでは、名前のつかない改善が増えていきました。再接続、状態更新、バックグラウンドからの復帰、より分かりやすいメッセージ、権限が拒否された後の復旧などです。

通知についても、必要な場面では役立つ一方、不要なアラートを増やさないことを重視しました。通知を受け取るかどうかはユーザーが決められ、拒否しても主要機能は使えるべきです。

この段階で、パブリックテストの必要性がより明確になりました。社内や開発環境で多くのテストをしても、実際の端末、ネットワーク、使い方の多様性を完全に再現することはできません。

今では「一度動いたか」よりも、「通常の利用でどれだけ安定して予測可能に動くか」を重視しています。