Androidの画面共有は、見た目以上に難しかった
PCでは単純に見える画面共有も、Androidではユーザーの明示的な許可とシステムダイアログ、OSバージョンごとの違いが加わります。

予想以上に時間がかかった機能の1つが、Androidでの画面共有でした。ユーザーから見ると、ボタンを押し、許可して、セッションを開始するだけに見えます。しかし画面の取得は非常に重要な権限なので、Androidは意図的にいくつもの確認手順を設けています。
Androidではユーザー自身が明確に許可する必要があります。OSのバージョンによっては、画面全体だけでなく1つのアプリだけを共有する選択肢もあります。また、この許可画面はMyDeskViewerではなくAndroid自身が表示します。そのためアプリ側では、許可、キャンセル、選択変更、別アプリへの移動、共有中の停止などを正しく扱わなければなりません。
難しかったのは、理想的な流れそのものではなく、その周辺にある例外です。ボタンを2回押す、何も選ばず戻る、端末をロックする、画面の向きを変える。こうした場合でもアプリが「まだ許可待ち」のような不自然な状態で止まらないようにする必要があります。
さらに複数のAndroidバージョンや端末でのテストも欠かせません。メーカーによってシステム画面の見た目が違うこともあり、OSアップデートで動作が変わる場合もあります。
画面取得や映像転送の内部技術については公開しません。その部分は引き続き機密情報です。製品として重要なのは、ユーザーが「いつ画面を共有しているのか」を常に理解でき、開始と終了を自分で制御できることです。
こうした例外処理を整理して初めて、Androidの画面共有は単なる技術実験ではなく、製品の一機能として扱える状態になりました。